HSPとは?―自分を知って、その素晴らしい才能でまわりごと幸せにしましょ♪

HSP

それってHSPだからかも

ふぅ。しゃべる気力もない…。椅子に座って全身シビレてる。

よし、帰ろう。あぁでも、帰る気力がない…。

蛍光灯のジィ――って音や、なんとなくの空気感、職場に居ても休めないし、よし帰ろう。

家について、ふぅー疲れたぁ――。ぼ~っとしながら、みんな偉いよなぁ、仕事終わって、買い物して夕食作って、掃除や洗濯なんかもこなして、家族なんていたら大変。私なんて1日仕事しただけで、ぬけがらよ。部屋着に着替えたいのに、服を脱ぐ気力がない…。

 人と会った後や、学校や仕事が終わって家に帰った時に、こんな感じ、ありませんか?

 あるある!!えーー私だけかと思ってた!なんて方がいたら、それはHSPであるあなたの脳が原因かも!

HSPとは

HSPはHighly Sensitive Person(ハイリー センシティブ パーソン)の略で、とても繊細な人という意味です。脳の扁桃体が非常に敏感に反応する人で、5人に1人がHSPであるとも言われています。5人に1人というと、血液型で言うとB型の割合くらい。繊細過ぎて疲れるので、病院に行って「私HPSなんです、治してください」と言っても、お医者さんにとっては「私B型なんです治して下さい」と言っているのと同じで、病気ではないので、治すことはできません。

 最近このHSPがよく取り上げられているように思います。繊細な人という事で、周りに気を使い過ぎて、人に嫌われたくなくて、自己主張ができなくて、疲れやすい。確かにそういう特徴の人が多いのは事実だと思うんですが、HSPの中には、コミュニケーションをとるのが上手過ぎて疲れるHSPもいます。

 なぜ、疲れやすいかというと、HSPの人は脳の扁桃体への刺激を非常に非常に受けやすいんです。これも、個人差はあると思いますが、とにかく受けやすいんです。扁桃体は原始の時代から人間が持っている脳の一部で、マンモスにあったら、「逃げる」か「戦う」かを、瞬時に判断するところ。生き残るために判断を下すので、ネガティブや、恐怖や危険などに強く反応します。現代にはマンモスなんていないけど、HSPだと光や音、匂い、人の感情あらゆるものに、マンモスに出会ったなみに敏感に反応して、「逃げる」か「戦う」かを判断していて、5人に4人の人には刺激にもならないような事でも、HSPの扁桃体は刺激され、体に反応が起きるので、脳もフル活動だし、体も反応するしで、休まらないんです。

 自分がHSPかどうかは、下の4つの質問にすべてあてはまるかどうか、チェックしてみてください。

 4つすべてにあてはまるかどうかです。

・考え方が複雑で、深く考えてから行動する。

・刺激に敏感で疲れやすい。

・人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい。

あらゆる感覚がするどい。

どうですか、3つもあてはまったから、HSPかも!と言う事はありません。

4つ全部あてはまったら、HSPである可能性が高いです。

ただ、ここで、うーんそれほどはあてはまらないかなぁと思うのがHSPかもしれません。無理にあなたもHSPでしょ!と言いたいのではないんです、HSPにとって、日常の刺激が、あたりまえ過ぎて、自分がHSPだと気づくのは難しいんです。だって、生まれた時からHSPですから、敏感さが、あたりまえになり過ぎて、気付けていないと思うんです。

 もう一度、ひとつずつチェックしてみて下さい。

考え方が複雑で、深く考えてから行動する。

 

これって、行動するまでに時間がかかるとか、そうとも限らず、なぜ複雑かって、相手の事を考えると複雑で深くなります。自分しか関係しない事なんかは、わりとちゃちゃっと決めることができるんです。けど、人が関わると一気に扁桃体活性!!

例えば、「晩ご飯何作ろうか?」と聞かれて、たぶん5人に4人の人は、自分の食べたいものを、昨日は魚だったしとか考えて「ハンバーグがいいな」っと答えるとすると、答えるのに5秒くらいだったとしますね、

HSPの人はこの5秒で…

(何作ろうか?聞いたということは、今日のメニューに迷ってるんだ!じゃぁ、外食にしようと言おうか、いや、作るつもりだから聞いてるんだから、作りたい気分なんだ、とすると、昨日はささっと野菜炒めだったから、今日はちょっと手間をかけたい気持ちなんだろう、でも、平日だし、仕事終わってからだし、あまり手の込んだものを頼んだら、疲れさせてしまう、こないだハンバーグを作ってもらったとき、美味しいと言ったら、すごく喜んでくれた、ハンバーグは何かこだわりがある作り方してるって言ってたし、わりと簡単にできるのよとか言っていたし、作るのが楽しそうだった。今日も喜んでもらいたい!)

「ハンバーグがいいな」

みたいな脳のぐるぐる回路があります。しかも生まれてきたときからずっとぐるぐる回路だから、こんなの5秒くらいで、いつもパパパっと思いついてるんですが、自分では、深く考えている感覚はないんです。自分一人の事だとこのぐるぐる回路が短いから、自分は深く考えずに行動するタイプ!と思っている事もあるかもしれません。

 ひとつのものを答える場合でなくても、どうする?何する?などと聞かれ、返事をすると、人から選択肢が多すぎる!と言われた経験はありませんか?

刺激に敏感で疲れやすい。

 

これも、こだわりが強いだけかなぁ…とか、弱点が多いだけと思っているかもしれません。

 フォークで食べれるカップ麺と、フォークで食べれないカップ麺があったり。もうこの時点で、なんの事?って感じになると思いますが、HSPなら全く同じでないにしても、このあるある普通だと思います。物が落ちそうになったら、拾う手を出すのと同時に、落ちる物に対して、落下する事を想像して心拍数が上がったり、車を運転していて道順を考えていて、想像の中で道を間違うたびに、まだ間違ったわけでもないのに、冷や汗がでたり。「刺激」と思うものの範囲がHSPではない人の想像を超えてきます。

 苦手な感覚があって、木製の物を触ると鳥肌が立ったり、紙と紙がこすれる音を聞くと背筋がゾッとしたり、背後に誰かいるのも嫌なのに、振り返るとその人が黒い服なんて着てたら、思わず身が固まってしまったり、晴れた日は好きだけど、目がかゆくなったり、香水やコロンの匂いで目がしょぼしょぼして、頭痛がしたり、扁桃体からの指令はさまざまですが、かれこれ人には言えない小さな悩みを持っていませんか?

人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい。

 HSPの特徴として、いちばん取りあげられている事だと思います。生きづらいと言われる原因のひとつだと思います。よく、HSPは怒っている人が近くにいると、自分が怒られているのかと、不安になるとかありますが、HSPならわかると思うんですが、HSPって、怒ってる人が自分に怒っているかどうかは、わかると思います。ただ、怒っている人のその態度が、周りの人の迷惑になっていたり、不機嫌オーラをまき散らし、嫌な空気になっていると、ハラハラするんです。怒っている人の機嫌が直れば、ここが平和になる。だから、なんとかこの場の空気を良くしようと頑張ってしまって、それが、振り回されやすいにつながるんだと思うんですが。怒っている人が、とくに周りに迷惑になっていなければ、怒ってる事に気付かないフリもします。でも、気付かないフリは、少々胃が痛くなります。

逆に、みんなが楽しそうにしているのが伝わる集まりが近くにあっても、わりと無関心でいられます。胃も痛くならないし。平和なら気にならない。

 飲み会の場でも、10人くらいいたら、10人みんなが笑ってないと、楽しんでないと、なんとかしなきゃ!と思って、話が盛り上がってない所に移動して聞き役とリアクション役になったり、誰かが盛り下がるような事を言ったら、大急ぎで、笑いに変えようとしたり、みんな笑ってるのに、一人だけ意味が通じてない人がいたら、その人にだけにわかるように、その人の趣味嗜好に合わせて話を通訳します。HSPは内向型が多いと言われますが、それは扁桃体がいつも「逃げる」を選んでいる人かなと思います。「戦う」を選ぶ場合、HSPはムードメーカーになっていたりもします。HSPは、相手がこうして欲しいんだろうなぁと思うと、相手優先で行動して、相手の反応を確認してしまうので、一人一人に手間と時間をかけて行動してしまい、自分の時間が少なくなってしまいます。友達と思える人が少ないです。だけど、相手からは友達だと思われていたり、周りからは、友達が多くみられます。自分が心を開いているのは1~2人くらいなのに…。

 家で一人でいても共感性は発揮されて、映画を観るときは、集中してしまい、おかしを食べながら、飲み物を飲みながら、映画を観る事ができません。怖い映画や戦争ものは苦手で、痛い、つらい、悲しい映画は避けるし、基本的に映画を観おわるとドッと疲れています。日常的に刺激は十分なので、映画やテレビの刺激は自分を追い込む事があり、映画やドラマ好きでもみないようにする事があります。マンガを読むのが遅いです、登場人物の会話のスピードや、間に合わせて読むので、単行本1冊読むのに、2時間は余裕でかかります。本を読んでいると、著者がしゃべっているかのように感じながら読みます、なので時々、本に返事をしてしまいます。ペットと過ごすときは、ペットの気分に合わせて遊べます、なのでめちゃめちゃ仲良しになります。ペットから重要な存在として扱われますが、依存されたり、必要以上甘えられたりはしません。

朝の挨拶だって本当はしたくないけど、でも挨拶は社会人の基本みたいな空気があるので、挨拶します、すると社長から「君の挨拶は気持ちがいい!!」と言われたりします。「いつも元気よね~」なんて言われたりもします。

 基本、HSPは気を使っている事さえ、わからないように、周りに気を使うので、勘違いされる事も多いです。

自分が相手を嫌で嫌で、別れを告げるような場面でも、相手にとっては仲良くやっていたのに、っていうかむしろ好きでたまらないくらいに思われていると思っていたのに、なぜ?と思われることが多いと思います。告白してもないのに、フラれた事ないですか?

逆に、相手をものすごく怒らせる事もあります、相手の心をうまく引き出すので、ストレスがたまっている人を怒ってスッキリさせてしまう事があります、わざとではないのですが心を引き出してしまいます、そして、怒った相手は、ものすごく自分に友好的になったりします。また、バレないようにサボっていたり、上手に人をだましている人に、的確にそのズルさを指摘したりするので、逃げ道がなくなった相手が思いっきり逆ギレするなんてことを巻き起こしたり。

 内向型ばかりが取りあげられるので、人ともコミュニケーションとれるし、と思っていると、自分がHSPであることに気付きにくいかもしれません。

あらゆる感覚が鋭い。

 

人が髪型を変えたのがわかることぐらいは、あたりまえです。人と顔を合わせれば、顔のつやがいいなとか、ちょっとしんどそうとか、頭が痛そうだけど機嫌は良さそうとか、体を触れば、どこが凝っているかはすぐわかるし、その人の体調を感じます、よく見ようとしてわかるんじゃなくて、感覚で伝わってくる感じです。

 足音で誰かがわかったりもします。同じ人の足音でも、その日の気分がわかったりもします。

 その人の適職なんかも、わかります。あの人は、こういう仕事がむいてるんだろうなぁとか、言わないけど、この仕事向いてないなぁとか。接客を目にしてしまうと、「あ、今の言葉でお客さんイラっとしちゃったよぉ…」とか、ひやひやする事もあります。

 肌に触れるものの感覚は、チクチクは苦手、タグはだいたい切ります。服からの風通しなんかも気になります。半袖だと刺激が多いのであえて長袖にしたりします。さわり心地にお気に入りがあったり、逆にさわれないものなんかもあります。匂いも強い香水や科学的なものはほぼ無理、食べ物の味は薄くて十分、ざるそばのつゆってどのタイミングで使うの?と思います。コーヒーを飲んだりしたら、心臓がドキドキドキして不安でしょうがないし、香辛料なども苦手です。

 誰かと作業をしていると、「あれない?」の「あ」くらいで、さっと「あれ」が出てくるので、たまに、心を読まれているみたいだなんて言われます。

これも、鋭い!って言われても、生まれたときからずっとだから、誰にだって、人を察することくらいあるでしょ?くらいに思ってたりします。

どうです、4つあてはまりますか?

4つあてはまってると思っていたけど、これを読んで、いや、ここまでめんどくさい事は感じてなかったという方もいるかもですね。

大切な人を最高に幸せにできるHSP

生きづらいと表現されることの多いHSPですが、私はなんだかその言葉に違和感を感じます。確かにリラックスは下手だなぁと思います。もうちょっとリラックスしたい。

扁桃体は、危険を察知するところなので、HSP(←P?)は人間以外の魚や犬や猫、虫などにもいるそうです。後から前頭前野という脳ができ、前頭前野は人間以外の動物にもありますが、とても小さいそうです。前頭前野は現代的な脳で、鍛えれば、扁桃体の興奮をコントロールできるそうです。

 もちろん、HSPの特徴を治さないといけないなんて思ってません。だって素敵な特殊能力ですもの。だからこそ、この特殊能力を必要に応じてコントロールできたら、いつも最強の武器を身につけているみたいで、心の底から強くなれると思うんです。

 生きづらいと感じるのは、もったいない!!

 私は、こんなにいろんなことを感じとることのできるHSPに好かれた人は、新鮮な発見がいっぱいで、楽しくて幸せで、その人生、何倍も豊かになると思うんです。HSPには人を最高に幸せにする能力が生まれつきそなわっていると感じます。

HSP
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HSPで歩こうよ。

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