白か黒か!!0か100か!のHSP―「ソフト・インテリジェンス」で、人生をもっと生きやすく!!

HSP

「ソフト・インテリジェンス」とは、優柔不断や曖昧さを許せる能力を表す言葉で、近年こう表現することがあるそうです。

今回は、曖昧さを身に付けて、楽しく生きよう!という内容になっています。

よかったら、最後までお付き合いください。

HSPさんは自分への判断が極端になりがち

脳の構造上、HSPさんは、自分のことを考えるとき、白か黒かで考えることが多いと思います。

誰か、他の人と関わっているときは、相手が優柔不断でも気にならないし、むしろ、相手が優柔不断で困っていたら、すっと考えが進むように、相手が自分で決めたと思えるように、ヒントになる声かけもできてしまうのに、なぜか、自分に対しては、「良いか悪いか」「すべきか、すべきでないか」など、極端な考え方になってしまいます。

「すべき」と考えていたことができなかったりすると、自分に「できない人」とまた、極端な判断をしてしまいがちで、それが、自分をなかなか認められない、生きづらさのひとつになっていることもあると思います。

情緒不安定は「グレーゾーン」から起きる

自分のことだけではなく、身の回りにも、気分が安定しておらず、ニコニコしている日があるかと思えば、イライラしている日がある、そんな人がいると思います。

心理学では、この情緒の不安定が起きる人は、白か黒かをはっきりさせたい人で、白でも黒でもないグレーゾーンにいることで、情緒が不安定になるともいわれています。

なるほどなって思います。

急に舞い込んできた仕事をどう片付けたらよいか、迷っているときは、とてもイライラしますが、片付け方の見通しができた時点で、イライラは解消され、スッキリした気分で仕事に取り組めます。仕事が片付いたわけではないのですが、イライラはしません。

仕事が増えたということにイライラするのではなく、仕事の段取りが一時的にくずされた事にイライラして、きちんと段取りができたら、落ち着きます。

この落ち着くまでの心理状態が「グレーゾーン」で、社会と関わって生きている以上、「グレーゾーン」は必ずあります。

精神科医のベックによると「グレーゾーン」を許容できないことが、うつ病や不安症といった病気にも関係しているそうです。

病気になるのは嫌です。←この表現がすでに、白か黒ですね…。病気にならないように、「ソフト・インテリジェンス」という感性を増やしましょう。

「ソフト・インテリジェンス」の増やし方

曖昧な人を真似る

真似るといっても、身近に曖昧な人ってなかなか思いつかないかも知れません。

曖昧な人の見つけ方は、情緒が安定している人で、自分で決めない人。自分の意見を言う姿を見かけず、聞き役になっていることが多い人。なんとなくその場をやり過ごしている感じがあるのに、こちらに不快感をあたえず、にこにこしている感じの人。

自分なら、ここカチンとくるけど!と思う場面でも、ヘラヘラっとしてる人。

思いつきますか??

もし、身近にいない場合は、自分で曖昧な人のイメージを作って、実践してみるのがお手軽かもです。

日曜日の夕方5時からのラジオで「NISSANあ、安部礼司」というラジオドラマの番組があって、その主人公の安部礼司さんの様子が、この曖昧な人「グレーゾーン」を真似るのに役立つかもです。

芸能人だと、高田純次さんみたいな人なのかなぁ…ちょっとレベルが高い「グレーゾーン」そうですが。

真似ることで、自分の行動を変えると、だんだん、自分もそういう人になれると、脳科学的にはあるそうです。

非合理的な考え方を、合理的な考え方で問いかける

精神科医のベックは、うつ病になりやすい人の傾向として、非合理的思念があるといいます。

非合理的信念とは、

  1. 一般化しすぎる考え方:たった一つの事を「いつも」とか、「みんな」と考える。
  2. 結論の飛躍:確かな根拠もないことを、ネガティブにとらえ、落ち込んでしまう。
  3. 心の読みすぎ:相手のささいな行動をネガティブにとらえ落ち込む。
  4. 先読み:ずっと先のことを想像して、不安になる。
  5. 感情の重視:何となく感じた感情に、これから良くない事が起きるかもと不安になる。
  6. すべき思考:「~すべき」「~すべきでない」と二者択一の考え方をする。
  7. 自己関連付け:あまり自分には関係しないことに、自分を関連付けて考えてしまう。

です。

このような考えがめぐったときに、自分に問いかけます。

「いつも」とはいつといつのこと?「みんな」とは具体的に誰と誰と誰?不安な気持ちの出来事が起こるのは何%で起きること?など、具体的に自分に聞き返します。

すると、自分が、白か黒かの考えになっていることに気付き、自然と、「グレーゾーン」の感覚が身についてきます。

気持ちを自分の中で言語化する

白か黒かの考え方のときは、脳内がパニックになっている状態です。

それを、大丈夫と安心させてくれるのが、言語化です。

急な仕事を依頼されたとき、瞬間的にイラっとしても、そのイラっとしたことを言語化します。「昨日から、今日の段取りを考えていたのに、急な仕事で、他に予定していた仕事の調整をしなければならなくなった、昨日の予定を立てた時間が無駄になった、これからまた予定を立てることにと時間を使うし、せっかくの段取りがうまくいかなくなったことに、今、イライラしている」といった感じで、気持ちを言語化すると、脳の白か黒かでしか判断しない扁桃体の活動が、言語化することで前頭前野の活動が高まり、扁桃体の反応を抑えてくれます。

優柔不断で曖昧な人になれといわれても、なかなか難しいと思います。

でも、自分にスイッチがあって、曖昧スイッチオン!!にすれば、イライラとした気分から解放されるのなら、ぜひ、この技術も身に付けたいです。

普段から、自分に対しては、曖昧なことがないHSPさんにとっては、「どっちでもいい」と本心から言える人はちょっとうらやましいかもです。

私もそんなファジーな人を目指して、歩いております。

最後までお付き合い下さりありがとうございます。

HSP
スポンサーリンク
HSPで歩こうよ。

コメント