人は苦手なのに、コミュニケーション能力が高いHSP―まわりに人が集まって疲れてしまうときの対処法

HSP

コミュニケーションを求める人は多い?

世の中に、コミュニケーション能力を高めるためのビジネス本がたくさんあります。

話し方のハウツー本や、伝え方のハウツー本、コミュニケーションをうまくとれるようになるための本が本屋さんにもずらりと並んでいる所をみると、それだけ、コミュニケーションをうまくとれるようになりたいと思う人が多いんだなぁと思います。

多様性という言葉が最近よく聞かれ、多様性を人で使うなら、いろんな人がいても良いということ言葉の意味になるのかなと思います。

いろいろな人がいるから、コミュニケーションが必要と思う人がいて、いろんな人の中から、自分と合う人とだけ付き合えばいいからコミュニケーションを必要と思わない人がいて、でも、コミュニケーションがうまくできるようになる本が売れていて、人って複雑だなぁと…人気の本を見て思ったりします。

人間は集団で種の保存をしてきた動物

人間は、集団でいることで種の保存をしてきた動物です。

HSPさんの脳には、種の保存を必要としてきた原始の時代の反応が強く残っていて、集団でいると一部の異常をすぐに感じとってしまうことも多いと思います。

性格的なこともあると思いますが、個人的には人付き合いは小さくしていたいです。

けれど、この周りが良く見えるHSP気質は、仕事や、個人的な付き合いでない場でも、でてしまいます。

種の保存の時代の集団生活で必須のコミュニケーション能力が、今を生きる自分の苦手意識とは、関係なく発揮されてしまいます。

HSPさんのコミュニケーション能力が高い理由

HSPさんは、人と関わることを得意か不得意かで問われれば、得意だと思います。

ただ、人と関わると、自分の時間が失われるし、体力的にも精神的にもとても疲れてしまうので、なるべく関わりたくないと思うことも多いのではないでしょうか?

必要な内容だけで話を終わらせたいのに、相手がコミュニケーションを求めてくるのが伝わるので、話を切り上げるのが、気の毒になってしまう。

1日は1440分です。

仕事を終わらせ、大切な人と過ごす時間や、自分が一人になってホッとする時間に使いたい。

できれば、時間つぶしに雑談でコミュニケーションをとろうとする人達には1分たりとも関わりたくないと感じてしまいます。

実際私は、こういったコミュニケーションの本を、それと反対の事をすれば、人から話しかけられなくなるんだ!と思って読むことがあります。

HSPさんはうまく相手の話をうまく引き出すことができてしまうので、相手は、言いたいことをするすると喋ることができ、話が終わらないという事態になることが多いと思います。

それがHSPさんにとっては、疲れの原因となってしまうので、なるべくなら、人からは話しかけられたくないなぁと悩むこともしばしば。

どうして、相手は話をやめてくれないのか?

どうして、相手は時間を忘れて、雑談を続けるのか…?

それはHSPさんと話すことが、気持ちいいからです。

コミュニケーションに悩む人の多くは、相手の反応がわからないからだそうです。

相手の反応がわからないので、これを言ったら相手がどう思うのだろう?と思い切って声をかけることができなかったり、ちょっとしたことから話しかけようと努力で雑談しようとしても、雑談の内容に悩んだりするそうです。

雑談の内容に悩む???相手の反応がわからない??

HSPさんにとっては、「なんで?」と思うかも知れません、コミュニケーションがうまくできないと悩む人は、相手の反応がわからないことが不安でうまく話しかけることができないそうなんです。

自分に人に話しかけるかかけないかは、後天的な性格にも関わるかも知れませんが、いざ話が始まってしまえば、雑談に悩むというHSPさんは少ないと思います。

HSPさんには、相手が、して欲しい反応がなんとなくわかるので、話が始まれば、返事や合いの手を相手の心地いいままにしてしまいます。

途中「それってこういうこと?」など、確認したり、声の大きさやトーン、ジェスチャーまで、相手が安心して話せる態度をとってしまいます。

コミュニケーションに悩む人が多いということは、自分の話をスッキリ聞いてもらえるという人も少ないのかもしれません。

こんなに自分の話を心地よく聞いてくれるならと、どんどん雑談が長くなってしまいます。

そして、幸か不幸か、HSPさんに話を切り上げる能力にたけている人は少ないと思います。

相手の気持ちを考えると、切りのいいところまでは聞いてあげなければと、自分の時間をどんどん失っていきます。

あいさつ程度で話を終わらせたいのに、話を終わらせれない…

これも、HSPの「生きづらさ」だと思います。

気付いたら、まわりには個性的な人が多い??

自分から身に付けようとしたわけではなく、HSPさんのコミュニケーション能力は高めです。

そして、脳の構造的に誰にも平等なHSPさんは、気付くと、自分の周りに個性的で、クセのある人が集まっている…ということはありませんか?

HSPさんと関わると居心地がいいので、どうしても人が集まってしまいます。

ふと、自分の周りには、個性的なメンバーが多いなと思ったことはないですか?

HSPさんは、今まで人から、少し変わった人と思われ、なんとなく人と関わらない人でも、、HSPさんとなら普通に話せるので、一筋の光が見えたように、HSPさんに積極的に仲良くしようとしてくれることがあります。

人からは普通に見えても、心の中で生きづらさを持つHSPさんは、人から少し変わった人と思われ、人付き合いが上手くできない人の気持ちも理解できるし、共感力の高さもあって、少し変わった人からは、運命の人に出会えた!くらいの気持ちにさせていることがあります。それが、相手を依存させてしまい、危険なこともあります。

HSPさんにとっては、プライベート以外は、みんなに平等に接しているだけなのに、集まってくる人が多くなれば、人間関係のトラブルにもなりかねません。

雑談を切り上げる対策にはなりませんが、はじめから声をかけない、かけられない!と行動することは、できるかもしれません。

そして、そのとき、ある程度、自分の中で、話をして大丈夫な人を選ぶ必要があるかもしれません。

広く人間関係を持ちたい方は、そのままでいいのですが…

まわりに人が集まることがプレッシャーになるHSPさんは、やっぱり、付き合う人を選ぶ必要があるかと思います。

人を選ぶって言われても…と気が引けるかもしれませんが、もし、自分には付き合う人を選ぶ必要があると思ったときは、参考にして頂けそうな心理学的な視点をみつけました。

「鏡」「ライバル」「双子」

心理学者・臨床心理士の植木理恵先生は、自分に必要な人間関係は「鏡」「ライバル」「双子」の3人で、その3人さえいれば、人生は豊かになると言います。

「鏡」とは、自分がしんどいときに、大丈夫?と声をかけてくれる人で、自分を見守ってくれる、肯定してくれる人。

「ライバル」とは、自分の野心につながる人で、その人を見てると、負けたくない!と頑張れる人。

「双子」とは、それわかる!と、出来事に対し、同じ感覚を持ってくれる人

この3人がいれば、人間関係は十分、逆にいうと、3人しかいらないということです。

HSPさんは、人からライバル視されることが多く、モチベーションは他人からの刺激がなくても、コツコツ頑張れる人が多いので、個人的にHSPさんに「ライバル」はなくてもいいかなと思うので、HSPさん的には「鏡」「双子」の二人でいいかもしれません。

自分に必要な人は、心理的な考え方では3人で十分と知っていれば、変わっている人だから距離を置くのではなく、この3人にあてはまらないから、距離をおくと考えて、人間関係を複雑にしなくても済みそうです。

ひとつ注意点があって、人間関係を広げたくないからと、「鏡」「ライバル」「双子」を一人の人に求めてはいけないそうです。

3人しか必要ない人間関係ですが、3人はバラバラに必要とのこと。

HSPさんがまわりの人たちに疲れを感じるようなら、この心理的な3人を尺度にしてみるのもいいかもしれません。

相手を思うHSPさんなので、人を選ぶなどはできないと思いますが、大切な関係だけあれば、それ以上は疲れの原因にしかならないことも事実です。

HSPさんの気力体力が奪われないように。。。

「鏡」「ライバル」「双子」、誰だろ?と考えてみると、スッキリするかもです。

最後までお付き合い下さりありがとうございます。

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