ほめられるとプレッシャーになるHSP―ほめ言葉の受け止め方で自分の本心がわかる

HSP

ほめられて嫌な気分になる人はいなと言いますが、ほめられることが苦手なHSPさんは、多いと思います。

HSPさんには、ほめられるとプレッシャーになるので、ほめられるのが怖いという感覚がある方もいるのではないでしょうか。

何気ない無意識をほめられると、意識してしまうようになる

HSPさんの感覚として、自分を良く見せようとしていたわけでもなく、誰かに気を使っていたわけでもなく、本当に、自分は意識しておらず、自然体の行動であったことを、不意に誰かにほめられると、次からは意識して行動しなければならなくなってしまうことがあります。

普段、周りに気を使っているHSPさんにとっては、無意識だったことを、意識しなければならなくなるのは、リラックスできず、人の中で自然体で過ごせていたわずかな時間を奪われ、ストレスに感じてしまいます。

少し、大げさに聞こえるかもしれませんが、HSPさんにとって、何も気にならないという時間がどれほどありがたいか、この感覚はHSPさんにしかわからないことだと思います。

ほめられたときの自分の感覚を確認する

好きな人からほめられるのなら、良い緊張感になるかもしれませんが、職場などで、ほめられると、ほめられた状態を継続しなければならないと感じ、プレッシャー以外の何ものでもなくなります。

ほめられたとき、その時自分が感じた感覚を確認しておくと、今後、相手との距離感をどうとるか、自分の中でライン引きできるので、ほめられたときは、自分の気持ちを確認するとよいと思います。

ほめ言葉にここまで意識する?と、HSP気質の少ない方にとっては、わけがわからないことだと思います。

でも、HSPさんにとっては、自分が心を開いていない相手から、無意識の行動をほめられることが、本当に苦痛です。

例えば、朝のあいさつで、HSPさんは普通に職場の朝は感じ良くと思って「おはようございます」と言っているだけなのに、上司から「君のあいさつは気持ちがいいね!!」なんて言われると、明日からもまた気持ち良いあいさつをしなければならないと、無意識だったことが、意識しなければならなくなり、翌朝からは緊張!!なるべくほめてくれた上司に会わないよう、微妙に時間をずらしたり、リラックスした気分から遠ざかったりしてしまいます。

他にも、後輩や部下などから、「○○さん(HSPさん)は、優しいですね」なんて言われると、えーー!!ちょっと注意したいところがあったのに、言えなくなってしまった…と思ったりします。

恋人でもない異性から、髪型や服装をほめられると、ほめられた髪型や服装はその人の前ではできなくなってしまいます。その人の前で、ほめられた髪型や服装を何度も繰り返したら、こちらが好きだとアピールしていると誤解されたら困るという気持ちになります。

自分がほめ言葉をどう受けとめたかを、気にしないようにしようと閉じ込めてしまわず、そのとき感じた気持ちを確認してみましょう。

ほめられて嫌な気持ちになる人はいないよ。といいますが、HSPさんはそうとは限りません。

もちろん、「最近笑顔がいいねぇ、良い恋しているからかな?」などというと、セクハラ的な感じがして、ほめられるのが嫌だ!と思う人もいると思います。

しかし、HSPさんの場合は、そういうセクハラ的な、ほめ言葉に対しての方が、まだ気がラクというか、セクハラ的なほめ言葉なら、ほっておいていいと判断して、気にならないと思います。

プレッシャーになるほめられ方をしたときは

無意識を意識に変えられてしまうことは、やるせない気持ちにはなりすが、一度意識させられてしまったら、今後は意識と付き合うしかありません。

なるべく、自分にストレスのないように生きなければ!!

まず、確認した気持ちを確認です!!

次からも、良く思われる状態を維持しなければという「緊張感」の場合は、HSPさんは相手が嫌いなわけではないと思います。

なので、この「緊張感」は、自分を凛とさせるものだと受け止めて、良く思われた状態を維持しましょう。人間、まったくストレスのない状態も、よくないことなので、「良いストレス」と受け止めて、でも、緊張感から解放されたら、思いっきり深呼吸です。

次に、「えっ?」とか「甘え?」と感じたり、とくに反射的に心が「チクッ」とするなど、違和感を感じる気持ちを確認した場合は、できるだけその相手とは距離を置きましょう。

言わなければならないことも、言いづらくなってしまっては、仕事に支障がでることもありますし、相手も図のって、どんどんHSPさんを利用してくる可能性があります。

どうしても、一定時間、顔を合わせなければならない相手なら、会話の量を一気に減らします。もし、何か、たのみ事をされるようなことがあるなら、断るのもいいと思います。

気を使って、相手の居心地を良くすればするほど、相手は図にのってしまうタイプです。

HSPさんの感じた違和感を信じて大丈夫です。

HSPさんは、基本的に相手に対し、その人に合った対応ができるので、異性の中には、こんな風に対応してくれるのは、自分に気があるのかもしれない!!と勘違いしたり、淡い恋心を抱かれたりすることも多いと思います。

そのせいで、異性を意識したほめ言葉などを受けることもあります。

そういう相手にも、会話量を減らしたり、距離を置いて、これ以上相手の勘違いの気持ちが大きくならないように、気にしてさけると、相手に自分を意識しているようにとられると、また誤解が生じるので、少し、無視に近い感じの相手にしないことがいいと思います。

HSPさんが、ほめられて、うれしいと感じるとき

まれに、HSPさんが、ほめられて、心からうれしくて、舞い上がってしまいそうな気持ちになることがあるとすれば、それは、ほめてくれた相手が、HSPさんにとって、本当に信頼できる、尊敬できる、大好きな人ということです。

もし、ほめられて本当に心からうれしくて、励みになったと感じたときは、大切な人に出会えている証拠!!いぇーい!!

ほめ言葉の受け止め方で、HSPさんが相手をどう思っているかがわかると思うと、ちょっとおもしろいかもですね。

今回は、HSPさんのちょっと他には理解されづらい生きづらさの部分でしたが、最後までおつきあい下さりありがとうございます。

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