楽しい会話なのに、急に嫌な気持ちになってしまう。原因は何?

HSP

人と楽しく会話をしていて、突然心が曇る瞬間ってありませんか?HSPさんあるあるのひとつだと思います。相手が自分を傷付けようとして言ったわけではない、悪気があったわけでもない、わかっているけれど、瞬間的に心が曇ってしまい、何気なく言われたその一言が、妙に引っかかって、その言葉の引っかかり具合いによっては、腹が立つこともあれば、気になって夜も眠れなくなってしまうこともある…

楽しく会話しているときでさえ、安心してできないのは、本当に疲れるし、こんな自分が嫌だと思ってしまいます。

ちょっと深呼吸して、あぁぁHSPの心は本当に油断できない!!と叫びたくなります。

でも、ちゃんと原因があります。

気が付かないうちに愛情不足で育ってしまうHSP。

 

 HSP気質の方は、生まれつき。最初の人間関係である親に対しても、親の不機嫌な気持ちが伝わると、そわそわしてしまって、落ち着きません。

 親の機嫌は、まだ一人では生きられない子供にとっては命に関わるとても大切なこと、親がいなくても生きていける大人の今より、感受性強く親の顔色をうかがっていたかもしれません。

 もちろん、子どもらしいふるまいもあったと思います、でも、内心はいつもどの程度まで許されるのは、ひやひやしながら、親の機嫌をさぐっていたんだと思います。

 小さな頃から自立心が強くみられていることが多かったと思います。親も、知らず知らずのうちに、この子は気にかけなくていい子という関係になり、本当は、思いっきり甘えて過ごせばいいはずの子供の頃を、うまく甘えることができず、敏感に生きてきたんだと思います。

 この子供の頃に、遠慮なく甘えることは、大人になってからのその人の人格形成にとても重大な影響を与えます。親からの無償の愛を受けて育つ子供は大人になってから、気持ちが安定していて、自己肯定感が高く、人の目をあまり気にしない、ポジティブな性格になります。

 逆に無償の愛を感じることができずに育つと、大人になってから、不安傾向が高く、依存心が強くなってしまうそうです。

 HSPさんはその感受性の強さゆえに、心の底から安心できた幼少期は、少なかったかもしれません。それは、親が悪いわけでも、HSP気質が悪いわけでもなく、ただ、HSPさんは、うまく人に甘えることなく成長したため、大人からも、あまり手間のかからない子として育ったということだけです。

 急に心が曇る原因は、大きく分けて2つあります。

ひとつめの原因は愛情飢餓による依存心。

うまく無償の愛を受けることができずに大人になると、愛情飢餓という状態を隠し持っています。大人になってからも、自分をわかって欲しいという気持ちを強く持っているけれど、隠している状態になり、とくに親しくなった人には、自分をわかって欲しいという欲求が強くなります。

 人に本心をあまり見せないHSPさんも、大人になり、この人ならという人ができて、心を開いて信頼できる人がやっとできた、そんな信頼している人から、自分を何も理解してくれていないような、思わぬ言葉を受けると、裏切られたような気分になって、心が一気にふさいでしまいます。

 相手にとっては本当に何気ない一言だとしても、もともとが愛情不足の心の状態なので、言葉に敏感に反応し、相手を信用できなくなってしまいます。相手からしたら、信用するとか、そんな大げさな事ではないのですが、HSPさんにとっては、自分に愛情を注いでくれるやっと見つけた人なので、その影響力は計り知れないのです。

ふたつめの原因は、小さな頃に知らないうちに持ったトラウマ。

もう一つの原因はHSPさんは、小さい頃から共感力が高いため、恐怖や、怒り、悲しみ、寂しさなどの感情を、人一倍感じています。とてもたくさんの事を、思い出したくない経験だと感じ、強い感受性が、強烈なつらい事ととらえ、トラウマになっているのです。つらい記憶に飲み込まれないように、つらい記憶は、心の奥底に思い出さなくていいように閉じ込めています。しかしたまたま相手からの言葉が、つらい記憶の感情と似ていると、思い出したらたまらない出来事を思い出してしまいそうになります。すると、とっさに、「嫌だ!!」と感じ、これ以上思い出したら、あの時の嫌でつらい記憶がよみがえって、自分が耐えられなくなってしまう!そうならない為に、とっさに自分を守ろうとして、心を塞いでしまうんです。

 けれど、自分では、自分がトラウマをもっているなんてわからないので、人からの言葉で、心が防衛反応が起きているのがなぜだかわからず、ただただ言われた言葉に落ち込んでしまうんです。

原因がわかれば、もう誰と話すのも怖くない!!

 もう大丈夫です!

 信頼している人からの何気ない言葉で落ち込んだときは、自分はこんなにこの人のこと頼りにしてたんだなぁと思い、人を頼るのが苦手な自分にこんなに心を開かせる相手がすごい!と思えばいいし、

 心にひっかかる言葉に対しては、自分は、この感情に、なにかのトラウマをもっていたんだ。トラウマについては、よくわからないけど、目の前のこの人は、自分を傷付けるつもりもないことを、今、大人になった自分には理解できる。もしかしたら、子どものころは傷付いてしまったけれど、その時の出来事も傷付くようなことではなかったのかもしれない。子供の頃は、自分が感受性が人より強いだなんてわからないから、とても深く傷付いたのだろうけれど、大人になってみれば、もしかしたら、傷付くようなことではなかったのかも。

 こんなふうに考えることもできるかもしれません。相手の言葉が、悪意があるものなのか、本当に嫌な言葉なのか、なんで引っかかるのか、自分の気持ちを分析してみると、自分の相手への想いや、思い出せない過去の記憶の解放につながるかもしれません。

自分にある原因を認めるだけで、心が解放されます。

 原因がわからないと、なぜ自分はこんなに、傷付きやすいのか、安心して楽しく過ごしたいのにと、無性にくやしくなることもあります。原因がわかれば、

 これは、子どもの頃にうまく甘えられなかったから、「愛情飢餓」が原因。大丈夫、目の前の相手は、自分を愛してくれている。

 これは、子どもの頃の感受性の強さで、怖い、悲しい記憶が「トラウマ」になっている事が原因。大丈夫、自分はもう子供ではないから、自分で生きていけるし、今なら怖くも、悲しくないかもしれない!

と、少し元気になれる気がします。

 もし、人からの言葉に、なぜか傷付いて、落ち込んで、眠れぬ夜を過ごしそうになったら、この記事が、心のお役に立てたらうれしいです。

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HSPで歩こうよ。

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