お返しのお返しが止まらない。お返しが上手すぎるHSPさんのお返し対処法

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 人からちょっとした差し入れや、おすそ分けを頂くことはよくあることですが、頂いてばかりも気が引けるので、おせんべい1枚でも、何度も頂いたら、お返しをすることがあると思います。

人には返報性という性質があるので、もらったらお返しをするというのは、みんなに備わっている性質です。けれど、HSPさんはそのお返しが上手すぎて、またお返しのお返しを頂いてと、やり取りが続いてしまい、困ってしまうこともあると思います。

止まらないお返しのお返しが、どんどんストレスになる。

もともとHSPさんは、人が苦手な人が多いと思います、なので、当たらず触らずの距離感を保ち、相手に不快にならないようにすることで、相手に対し自分が害のない存在だと思ってもらい、害のない人は注目されないので、人から目を向けられないように平和に過ごそうとしています。

 その距離の取り方が、お返しでは絶妙にちょうど良くなってしまい、相手が何か人におすそ分けしたいことが起きたとき、HSPさんは、おすそ分け候補の上位になってしまいます。

 こうなってくると、相手はちいさなプレゼントをやりとりすることが楽しくて、お返しのお返しをなかなかやめてくれなくなります。お返しにもらったお菓子が「甘さ控えめでおいしくて…」なんて感想を語りだしたり、HSPさんとしては頂いたからのお返しなので、渡したらそれで終わり、その後の感想を聞く時間まで使いたくはないでしょう。

 好きな相手なら、こんなやりとりも楽しいですが、お返しをしなければという気持ちだけで、買い物に行き、お返しのために品物を選び、お返しのために時間を使うことが何度もになると、ストレスになってしまいます。たまになら、新しいお店で買い物してみることは、脳の刺激になっていい事だと、思えるかもしれませんが、何度もになるとやはり、ストレスです。そして、何より、ストレスを与えてくる人として相手をみてしまうので、お返しをしなくてはならない相手に対して、いつしか嫌悪感を感じるようになってしまいます。

 相手を嫌いになる前に対処して、自分を守りましょう!!

もし、相手がわりと仲良く、話のできる相手なら、自分にとってプレッシャーになっていることをはっきり伝えてみましょう。

けれど、HSPさんが人に何か言いたいことを伝えるときというのは、自分が、かなり追い詰められた状態になっていることが多いです。これ以上は無理だから、絶対言わないといけない!!と決意した攻撃的な心理状態に陥っていると、相手にケンカごしに伝えてしまう可能性があるので、伝える前には必ず深呼吸して、そして、自分を追い込む前に、なるべく早めに、「いつももらっていたら、お返ししないと!と思うんだけど、最近忙しくて、お返しを選びに行く時間がなくて、ごめんね、ちょっとプレッシャーになってるの。」と伝えてみましょう。相手が、あなたが好きで、プレゼントをしてくれているなら、温かい言葉の返事があると思います。もし、相手が、お返しを期待して、あなたにプレゼントしているなら、嫌な顔をするかもしれませんが、そのような相手のために時間をつかって付き合う必要はないので、関わりを切れるチャンスです。

 もう一つの方法として、これは、今後あまり関わりたくないと思っている相手に対しての対処です。

 頂いたもの以上に高価なものや高級なもの、たくさんの量でお返ししてみましょう。プレゼント好きな人の中には、倍返しされると「もうこの人には何もあげない!」と思う人も多いようです。一度、頂いたもの以上のものを渡し、それ以降は、もしお返しのお返しをしてもらっても、言葉でお礼を言うだけにして、何も返さないようにします。

でもこれは、自分が、もう関わりたくないと思っている人に対しての対処法です。

自分は、境界線の引き方が苦手だと認めると心が落ち着きます。

もらいっぱなしでは申し訳ないと思う気持ちは誰にでもありますが、お返しはここまで!と境界線を引くのが苦手なのがHSPさん。「自分は、お返しをしなければ申し訳ないと思う気持ちが強い、けれど、お返しのお返しはしなくてもいいんだ。」と考えましょう。もしかすると、相手もお返しのお返しが、プレッシャーになっていたかもしれませんし。

 自分は、絶妙にちょうどいいお返しをしてしまう人なんだと自覚すれば、その感覚は、自分が好きだと思う人と距離を縮めるには、最高の武器になります。お返しのお返しが止まらず困った経験がある方も、もののやりとりが、人と人との距離感を感じさせることにつながることを、上手に利用できるようになると、生きやすくなると思います。

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