栄養士から管理栄養士になるために!―私が仕事をしながら管理栄養士国家試験に合格した勉強方法!!

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私が、栄養士から管理栄養士になれた勉強方法を紹介させてください。

合格率20%以下の厳しい現状

管理栄養士養成課程がある4年生大学からの受験では90%以上の合格率があるのに対し、栄養士から実務経験を積んでの受験は20%に届きません。

2021年の管理栄養士国家試験の合格率です。

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第35回管理栄養士国家試験の結果について

栄養士が国家試験を受けて管理栄養士になるには、3年の実務経験が必要です。

社会にでて働きながら、国家試験に合格するのが、どれだけ難しいか、数字から見ても明らかです。

合格率が90%以上の4年生大学では、3年生4年生の2年間のほとんどが国試対策の授業だそうです。

栄養士として、日々働きながら、その多忙さに、国試に挑戦することができない状況の栄養士さんも多いことを考えると、栄養士の仕事の大変さも浮かび上がります。

でも、あきらめるのはまだ早い!!

忙しい日々、少ない時間でも国試対策をして、管理栄養士になって欲しい。

そんな願いを込めて、私の勉強方法を紹介させてください。

試験のためだけの勉強をする

過去問を解く

一番効率がよく、試験に合っていた勉強法が、とにかく過去問です。

まずこちらの過去問をまとめてくれているページを、紙に印刷します。

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管理栄養士国家試験第29回(厚生労働省)

資格国家試験解答速報・過去問題・合格発表

管理栄養士国家試験過去問

そして、問題を読み、わからない単語の意味を調べます。

調べたことは、問題用紙にメモして、1問ずつ調べながら一通り、問題を解いていきます。

調べながらと答え合わせに役立ったのがこちらの本です。過去3年分の解説付きです。

他にもたくさんありましたが、女子栄養大の問題集が一番わかりやすかったです。

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答え合わせをして、間違ったところは、もう一度問題を読んで、ひっかけになっている所をチェックします。

問題を単語カードに書いていく

問題は5つのうちから、正しいものや間違っているものを選ぶという形式がほとんどですので、

1問にある5択すべてを、正しい状態の文章にして、自分が覚えやすいように、ポイントとなる言葉を(  )にして作ります。

単語カードより、ノートの方が合っている人は、オレンジのペンでポイントの言葉を書いて、赤いシートで文字を隠す方法でもよいと思います。

例えば

問題

身体活動・運動に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)健康づくりのための身体活動基準2013では、小児の身体活動の基準値が示されている。

(2)3メッツ以上の身体活動でなければ、健康に対する効果は得られない。

(3)身体活動・運動は、結腸がんのリスクを低減する。

(4)身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を高める。

(5)身体活動・運動は、HDL-コレステロール値を低下させる。

この問題だと、

1.18歳未満は基準値がないので×

2.65歳以上には強度を問わずとあるので×

4.骨格筋におけるインスリン抵抗性が高まると、2型糖尿病やメタボリックシンドロームを引き起こすので×

5.善玉コレステロールであるHDL-コレステロール値が運動で低下するのは×

そこで、単語カードを作るなら、

・健康づくりのための身体活動基準2013では、18歳未満の身体活動の基準値は示されていない。

65歳以上は3メッツ以上の身体活動でなくても強度を問わず、毎日40分の身体活動を行う。

・身体活動・運動は、がんのリスクを低減する。

・身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を低くする

・身体活動・運動は、LDL-コレステロール値を低下させる。

  の中が裏面にかく言葉です。

といった感じです。

どこがひっかけになっているのかを探って、問題文の正しい状態を覚えます

単語カードは、書いているうちになんとなく、覚えてくることもあり、作ることも効率がいいですし、仕事の休み時間などにも使えるので、とても便利です。

過去問1回分で200問あるので、1回分の単語カードが仕上がるまでに、2週間くらいはかかりました。

それを、最近の過去問からさかのぼって、8年分くらい作りました。

食事摂取基準や制度が変わるものがあるので、古いものは単語カードを作りませんでした。

(ただ、試験の年に改定があったりすると、試験を作る側の事情なのか…改定前のままで出題されたりします。)

試験勉強の必須本「国試の達人」

単語カードを作るのにとても役に立ったのは、「国試の達人」です。

この本は、丸暗記するつもりで、単語カードを作りました。

1単語カードを作る

2声に出して読む(仕事の休み時間など、ぶつぶつと、紙に書けないときに)

3紙に書く

単語カードも、裏の答えを紙に書いた方が、アウトプット力が強くなるので、記憶に残りやすくなります。

書く書く書く!!

模擬試験を受ける

私は3か所くらい模擬試験を受けましたが、RDC 管理栄養士センターだけでいいです。

合計3回の模擬試験があって、1回目は6月頃にあります。

RDC 管理栄養士センター

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RDC管理栄養士センター

RDC 管理栄養士センター以外の参考書や、スキルアップ講座をしている教材も購入しましたが、栄養の知識を増やすことにはいいかも知れませんが、国試対策につながるものはRDC 管理栄養士センターだけだったと実感しています。

4月から、コツコツ単語カードを作り続け、11月頃に模擬試験というものがあることを知り、期日が間に合わないこともあって、自宅受験で2回受けることができました。

2回受けることができたので、「国試の達人」がプレゼントでもらえました。

1回目の模擬試験は200点中116点

で、さらに勉強して、2回目の模擬試験の結果が200点中140点でした。

合格までの勉強期間は約1年間、1日2時間とすき間時間

仕事をしながら資格に挑戦するのは本当に大変です。

私は、1回目の試験は不合格でした。

マークシートだし、なんとかなる!と思って、ちらちらと参考書を読んだ程度で、受験しました。さすが国試、そんな簡単には合格できません。

その後、数年間、国試はあきらめていました。

けれど、残業のない仕事になったこともあって、栄養士になってから10年程たった31歳の時に、再び挑戦して合格できました。

勉強期間は1年間です。

試験の自己採点は200点中128点、合格基準が120点なので、ギリギリでした。

ギリギリでも、この方法なら、勉強にブランクがあっても、1年でなんとか合格できました。

仕事を始めて、最初の1年は勉強どころではないかも知れません、でも、次の1年と、もう1年の、2年間を勉強に使えれば、絶対合格できます!!

私も、最初の試験であきらめず、この勉強法をもっと早くにしていたら、管理栄養士になるのに10年もかからなかったと思います。

私が管理栄養士になったからできた仕事

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働きながら、管理栄養士を目指そうとしている栄養士さんに、少しでもお役に立てたらと思います。 最後までお付き合い下さりありがとうございます。

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HSPで歩こうよ。

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