「育ちがいい人」だけが知っていること、それはHSPが感じていること。

おすすめ本

「育ちがいい人」だけが知っていること 

諏内 えみ

本屋さんに並べて置いてあって、うすもも色の真ん中に女性が正座しているイラストの表紙が印象的で、その本の顔のかわいらしさに思わず手に取って、パラパラと中をみました。マナー本なんだなぁと知って、その時はそのまま本を元の場所に戻しました。

しばらくして、オリエンタルラジオのあっちゃん、中田敦彦さんが、ご自身のYouTubeでこの本を紹介していて、あ、こないだのかわいらしい本だ。有名人が紹介するなんて、今、流行ってるんだなぁと、本屋さんで実際に見かけていた親近感も重なって、動画を真剣に観ました。すると、ふと、気付いたことがあって、あれ?この内容…以前同じくあっちゃんが紹介していた「繊細さんの本」の内容に似てると感じたのです。

マナーの基本は相手への配慮

この本は、マナースクールの講師をされている方の書いた本で、マナーの基本って、当たり前のことかもしれませんが、相手がいて、その相手に不快感を与えないとか、気持ちよく過ごしてもらうとか、自分の気遣いであったり、心配りであったりの行動だと思います。

周りに不機嫌な人がいる空気感が苦手なHSPさんは、人の不機嫌によく気付ける。

そして、その不機嫌な空気をすがすがしいものにできたらと、心から望んでいるけれど、どうすればよいかわからず、空気を入れ替えることができない自分を責めてしまう。

もしかして、この本って、HSPさんが自分がどう行動すればよいか困ったときに、手助けになることが書いてあるのかも!と感じ、動画を見終わって、急いで本屋さんに向かい、この本を購入しました。

HSPさんに役立つこと間違いない対処法が満載!!

内容は、思った通り、HSPさんの人との距離感で困ったときの対処法に役立つことが、満載でした。

座席の上座の位置や、テーブルマナーなど、社会人として、素敵な人として、知っておくべき知識としてのマナーもたくさん載っていますが、人との関わり方についてもたくさんの例が紹介されていて、たまたま知らない人と同じ方向に歩かなければならないときは、スピードをずらすとスッキリします。

など、HSPさんが普段、これって自分だけかなぁと人に相談するほどのことでもないと、小さなストレスになっていることが、この本を読むと、自分が気にしすぎだと思わず、マナーのひとつだと考えて、対応していいんだと思わされます。

著書も、十分に空席のある喫茶店で、なぜか隣のテーブルに座ったお客さんに居心地の悪さを感じたといいます。

HSPさんが感じる人との境界線の基準が、この本を読むと、それが当たり前のマナーなんだと思わせてくれるので、とても心地よく感じます。

 この本は、「HSPさんが感じること」の対処法がたくさん書かれた本です。

自分を好きになる1冊です!!

 本の中の言葉遣いもとても丁寧で、優しく、読み終わるとなぜか自然に背筋が伸びています。

マナーを学ぶとか、「育ちがいい人」のふるまいを身につけようとか、社会人として学びを得ようと読むのとは別に、この内容は、まるで自分の事のようだ、周りがみんなこの本に書いている行動を実践してくれたら、どんなに生きやすい世の中でしょうと想像しながら読むと、とても楽しい本です。

 HSPさんが普段、感じたことをどう対応したらよいか迷うことは多々あると思います。

そんなときにこの本を持っていれば、とても心強い一冊だと思います。

そして、HSPさんの日頃感じていることは「育ちがいい人」だからなんだ、と思うとやっぱりHSPは素敵な才能だと感じました。

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