【本要約】「この人と結婚していいの?」―石井希尚 理解できない彼の行動、彼女の気持ちがすぅーとわかります。

おすすめ本

女性に対してとても敬意を持って書かれている本です。

この本をぜひ読んでほしい方

・大好きな彼とケンカしてしまい、もう何日もケンカのことを考えて悩んでいる。

・どうして、彼は私の言っている言葉の意味を理解してくれないの?と思うことがある。

・好きな相手に、こんな行動はとらないでしょ…と、彼の愛が嘘に感じることがある。

・本当に私のことが好きなら、きっとこうしてくれるハズなのにと悔しく思うことがある。

・きっと彼は、私のことが本当に好きなわけではないと、悲しい気持ちになっている。

・私はきっと、彼にとって都合のいい女なんだと、バカにされているように感じる。

この本は、こんなことを感じている方にぜひ読んで頂きたいです。

あなたのもやもやした気持ちが、すぅーーっと解消されます。

男女の考えの違いがすれ違ってしまう事例3つ

この本には、たくさんの事例があります。

男女の考え方の違いを、男の人が女のひとが、どう思っていたか、心の中の声を言葉にして書いてくれていて、とても伝わります。

その中で私が、なるほどと思った事例を3つとりあげました。

①男性の愛情表現と女性が愛を感じるポイントの違い

このエピソードは、結婚何年目かの記念に、旦那さんが奥様へ、二人きりの旅行を計画したときのお話です。

旦那さんは、奥さんのために、当日、奥様に最高の気分になってもらうために、家から車で2時間ほどはなれたペンションをかりて、二人きりで過ごそうと計画しました。

ペンションに着いたとき、奥さんは、旦那さんにはもう愛されていないと感じ、泣いてしまいます。

理由は、ここに来るまでの、2時間、車内で旦那さんが奥さんの話を真剣に聞いてくれなかったことです。

旦那さんは、自分の計画がきちんと、進むことで頭がいっぱいで、車での奥さんの話を、きちんと聞けていなかったのです。

男性としては、好きだからこそ、計画を立て、その計画がうまく進むよう頭の中は次の進行のことでいっぱいだった。

なのに、愛されてないと感じられるなんて、わけがわからない。

車での話では返事をしていたはずだ。と思います。

女性としては、一緒にいる今を大切にして欲しい。

計画を考えながら返事をする行動が、自分との会話を楽しんでくれていないと感じて不安になってしまった。

女性は、計画が少々段取り通りに進まなくても気にしないんです。

女性は、好きな人と、一緒におしゃべりをし、一緒に笑いあうことが大切で、少々計画が違っていても、二人で笑えればそれも良い思い出と思えます。

男性は、好きな相手でなければ一緒に過ごそうとはしないし、好きでなければ、そもそも同じ車に乗っていないと思っています。

②女性のお願いは女性自身である。

(本では、電球のエピソードではありません。)

たとえば、彼女が彼に「電球をかえて欲しい」とお願いしていて、彼が忘れてしまっていたとします。

すると、男性からすれば、電球(もの)を忘れただけなのですが、女性からすると、電球(私自身)を忘れられてしまった。と感じます。

ここで、彼女が「なんで忘れるの?」と聞いてしまうと、

男性にとっては、なんでちょっと忘れたくらいで、責められなければならないのかと、気分を悪くしてしまいます。

女性にとって、お願いは信頼している相手にしかできないことで、自分の生活に支障がでるとか、自分が不都合だからと、忘れたことを責めているわけではなく、私自身をほって置かれたという気持ちになってしまうことで、「どうして私を忘れてしまうの?」という気持ちが込められています。

これも、男性にすれば、「君を忘れてはいないし、愛している。僕が忘れたのは、電球の交換だ。たかだか電球1個でここまで責められることはない!」と思います。

しかし、女性にしたら、「私のお願いを忘れるということは、私のことをどうでもいいと思っているのかもしれない。」と不安になってしまいます。

③女性を泣かせてしまったときの男性の不可解な行動の理由

男性は、常に好きな人を守る!!と思って生きてくれています。

好きだから毎日、きちんと家に帰ります。

たとえ、帰ってきて、「あー疲れた」と言い、テレビをだらだら観て、奥さんの話を何一つ聞いてくれなくても、好きだから、毎日帰ってくるんです。

女性にとっては、これが守られている行動とはとても思えなくても、そう、男性にとっては、家族になった相手は一生守るものと考えてくれています。

守るものは、幸せにするし、もちろん悲しくて涙を流すことなんて、ありえない!!と思っています。

ところが、ケンカをして、奥さんが泣いて、他の部屋に閉じこもったとします。

すると、男性は、冷静をよそおっていても、頭の中は、大パニック!!

自分が守ると決めた大切な人を、自分が泣かしているという、大きな矛盾に、何が何だか分からなくなります。

そして、落ち着こう、これは日常なんだと、なんとか自分を落ち着かせるために、普段と同じ行動をとります。

女性にしたら、自分とケンカしているにも関わらず、様子を見にも来ない。

自分を泣かせたにも関わらず、部屋の向こうから、いつも通りの行動をとる男性の気配を感じ、「冷酷な人だ!」と思ってしまいます。

けれど、実は、男性はそうとうなパニック状態にあり、自分が置かれている状況がのみ込めないため、なんとか自分を取り戻そうと、とりあえずいつも通りの行動をしようとし、結果、泣いている女性をほっておいてしまうということが起きてしまうのです。

以上が、私がなるほどと思った男女の考えの違いによって起きてしまうすれ違い3選です。

他にもたくさんの事例がありますので、自分に身近に感じる、なるほど!!の事例があると思います。

男性は「賞賛」を必要とし、女性は「安心」を求めている。

どの事例も、よくあることで、いったいどれだけのカップルや夫婦が、すれ違いが原因で別れてしまったのだろうか…と思いました。

男性は、常に自分は正しい!と考えていて、自分の好きな人は自分の一番の味方であり、応援者であると思っています。

けれど、女性の言葉は、男性にとって、責められていると感じることが多いようです。

女性にすれば、ただの質問で、責めたつもりなどなくても、男性には責められていると感じるそうです。

なので、女性は、男性を常に「賞賛」します。

「好き」という言葉を「すごい!」にかえても、男性には「大好き!」と聞こえるようです。

いい意味で、本当に男性は「単純」です。

女性は、愛する人に、一番に愛される存在でありたいと思っています。

増えるしわの1本1本も愛してほしい。

自分の愛情が相手に伝わり、相手からの愛情も十分に感じられる、「愛を感じること」が女性の「安心」です。

女性の「安心」は人それぞれ違います。

ある人は、たくさんお金をくれる人に愛を感じるかもしれないし、ある人は、いつも手をつないでくれることに愛を感じるかもしれないし、女性の「安心」はそれぞれ違います。

男性は女性が一筋縄ではいかないから、「複雑」と感じるのかもしれません。

けれど、女性は、深く自分を本当に愛してくれていると感じると、絶対に相手を裏切らないし、最高で最強の味方になってくれます。

本当に愛されている女性は「純粋」そのものなんです。

女性の気持ちが分かれば、行動できる男性

男性の素晴らしいところの一つに、理解できれば素直に行動できるという特徴があるそうです。

パートナーが何を求めているかが理解できれば、男性も、全力でパートナーの求めに応えようとしてくれます。

男性は、いつだって自分は正しい!のですから、パートナーが不機嫌になるような行動は、気付いたそばから、気を付けてやめてくれようとします。

なので、男性は、自分の大切な人が、何を「安心」だと感じているか、調べておいた方がいいかもです。

男性のどういう行動が、女性を不安にさせたり、不機嫌にさせてしまうのか。

安心で、上機嫌な彼女は、自分の一番の味方なのですから!!

「泣かせたときは、そばにいる」が「安心」につながるのなら、ケンカして泣かせてしまったら、そばにいるというルールを作れば、お互いに安心です。

「この人と結婚していいの?」 石井希尚

2000年に初版が発売されているので、20年前の本。

どうすればパートナーになって欲しいと思う人と、ずっと楽しく幸せに、お互いが成長しながら生きていけるのか、はっきりわかった本でした。

著者はこんな人

著者は牧師さんで、シンガーソングライターの石井希尚さんという方です。

「プリマリタルカウンセリング」という、婚約をした二人が夫婦になる前に行うカウンセリングをする方でもあります。

男女の違いを知って、結婚後すれ違いが起きないように、またすれ違いが起きてしまっても、これは男女の違いだと知っていれば、お互いを非難しあうようなことは起きないと、いくつかの課題を結婚までに何回か、二人でこなしていくというカウンセリングです。

現在の石井希尚さんが、YouTubeで、歌ったり語ったりしているのを見つけました。

こちらです。

↓↓↓

この本は、本当に女性に対して敬意があふれています。

女性の「純粋」な気持ちを、いかに男性が理解できず受け止めそこねているかを、両方の立場の気持ちを書いてくれています。

男女の違いを書いている本はよくありますが、読むと…

たいてい、男性は論理的で、女性は感情的でといった雰囲気で書かれていて、女性の私が読むと、あまりいい気持ちがしないことが多いのですが、この本は、女性が安心して読める本です。

そして、男性にも、「あーーわからない!!」と叫びながら、読んで頂きたい本です。(笑)

読み終わったとき、心のつかえが何個もとれます。

そして、目の前に愛する人がいる人は、ずっと大切にしたいという気持ちが大きくなっていると思います。

でも、20年前の私が、読んでも理解はできなかったかも知れません。

けど、今結婚している方も、これから結婚する方も、ぜひ読んで欲しい1冊です。

相手に対する誤解のような気持ちがなくなり、そういうことだったのか!と、二人の関係が良くなること、間違いない1冊です!!

最後までお付き合いくださりありがとうございます。

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