メンタルを鍛えてもHSPは治らない

自分はHSPなので人に言われたことをすぐに気にしてしまうんです。
だからメンタルを鍛えようと思って…
瞑想したり
朝日をあびるようにしたり
運動したり
睡眠は7時間とるようにしたり
いろいろ試したけど…人に言われることは気になるまま…
もぉ、どうやったらHSPって治るんですか?
と思っている方も多いのではないでしょうか。
結論:メントレしてもHSPは治りません。
えーーじゃぁ、一生メンタルが弱いままなの???って
そういうことでもありません。
そもそもHSPって、メンタルが弱いわけではないんです。
メンタルが弱いわけではないので、メントレしても治らないんです。
感情を受け取る数が多い

メンタルが弱いわけではないのに、傷付きやすいって一体どういうこと???
そう思われる方も多いと思います。
例えばゲームのキャラクターを想像してもらって、
A君の持っているHPは100
B君も持っているHPは100
2人ともまったく同じHPだとします。
A君は、強さ1の攻撃を1時間に90回受けました。
B君は、強さ1の攻撃を1時間に10回受けました。
1時間後、B君よりA君の方がしんどそうにしています。
これって、A君が弱いからB君よりしんどそうなのではなく、ただ、いっぱい攻撃を受けたからしんどくなってるだけ…
そう、HSPさんって、もともとが弱いわけではないんです。
同じ時間生きていて、たくさんの攻撃(刺激)を受けてるだけなんです。
B君が強いのでもありません、B君はただただ攻撃を受けていないから、しんどくならないのです。
HSPでない5人に4人の人達が強いわけではないんです。
5人に4人だって、90の攻撃を受ければ、同じようにしんどくなるんです。
だから、HSPの自分はメンヘラなんだ!と思うのは絶対に違います。
持っている強さは他の人と変わらない、たくさんダメージを受けているだけなんです。
細かなことまで感じてしまうから心まで疲れてしまう?

HSPだからいろんな事に気付きやすくて、疲れやすいんです。
という方もいるかもしれません。
疲れの本当の原因は、いろんなことに気付くということだけではないんです。
本当の原因は、相手の感情が伝わるからなんです。
例えば、同僚からチラッと見られたとして、
ある人は見られたことさえ気付かないかもしれません。
ある人は自分も気付いたのに、かるくあいさつくらいすればよかったかなぁと思うかもしれません。
ある人は目が合ったのに、あいさつくらいすればいいのにと思うかもしれません。
けれど、HSPさんは、このチラッとにも、相手の気持ちを感じます。
ただ本当にチラッと視線が動いたときに自分が写っただけなのか、それとも何かを求めて、チラッと周りを見渡したのか…
なんでもなければそれで、気になりませんが、相手が何か手伝って欲しそうな気持を持っていたとしたら、
HSPさんは、関わりたくない場合に、気付かないフリをします。
気付かないフリをすると、相手の手伝って欲しい気持ちが、伝わってしまって、HSPさんの心は落ち着かなくなってしまいます。
かといってここで、自分も忙しいのに手伝ってしまうと、自分の時間が奪われてしまう。
手伝わなければ心が落ち着かない、手伝えば自分が時間がなくなり追い込まれて大変になる。
目に見えるものほとんどに、何かを感じ取ってしまいます。
自分が「こうしたい」と思って行動するのなら、心は疲れません。
HSPさんの場合、相手の「こうしてほしい」が伝わって、相手のしてほしいことがわかるのに、それ以外の行動をしたら、相手に申し訳ないと思ってしまう。
相手の気持ちを中心に自分が行動するので、とても疲れやすくなってしまいます。
怒っている人が苦手?

HSPだという人に「怒っている人をみると自分が怒られているみたいで怖い」という人がいますが、おそらくこれは、
怒っている人の気持ちや、怒られている人の気持ちが伝わってきて、両方の気持ちが伝わることでしんどくなるのだと思います。
怒っている人の気持ちが、真剣で熱い気持ちなら、怒っている人に対しては怖い気持ちにならないと思います。
そして、怒られている人の気持ちが、不真面目で人をバカにしているような態度だったとしたら、そんな態度だと、相手の怒りが増加しそうとひやひやするかもしれません。
よく、HSPだから自分が怒られているような気持になるという人がいますが、
この時HSPさんは、自分自身が怒られているのではないことも十分わかっています。
気まずい空気だなと思うのは、HSPでなくても、ほとんどの人がそうでしょう。
だた、HSPさんは、怒っている人、怒られている人のその時の感情が伝わってきて、
「こう怒れば伝わるのに」とか
「そこで、謝罪の言葉を言えば相手の怒りもおさまるのに」
など、早くおさまる方法がわかっても、自分が関わるべきことではないとわかっているので、ひやひやして、胃が痛くなったりします。
基本的にHSPさんの心は相手の気持ちでいっぱいです

無神経なことを言う人ってたくさんいますが、HSPさんは、悪気のない言葉に、傷付きません。
言った相手の感情に嫌なものが伝わってこなければ、傷付きません。
相手の言葉から、嫌な感情が伝ったときも二通りあって、
それが自分に対してのものなのか、
それともただのその人の今の感情なのか、
その人の今の感情なら、HSPさんは傷付きません。
HSPさんが傷付くのは、自分に対して嫌な気持ちを持って、嫌なことを言われたときです。
そもそも、HSPさんは自分から誰かを傷付けようとはしません。
自分が繊細にいろんなことを感じ取れ、傷付く痛みをたくさん知っているので、人を傷つけたりできません。
人を傷つけたら、その人の気持ちが自分の痛みのように感じるんですから、自分がダメージを受けるのに、人をむやみに傷付けたりできません。
これは脳の構造上からも仕方のないことで、HSPさんが刺激を受けやすいといわれる脳の偏桃体は、人を差別しない、利害関係で動かないようになっています。
にもかかわらず、HSPさんが人に嫌なことを言われるというのは、誤解があるから。
誤解とはいえ、相手もなにか不愉快ことを感じているのだったら、。
誤解を解いて、さわやかな気持ちになってもらって、平和に付き合っていきたい。
けれど、それがかなわないから、考えるし、悩むし、傷付きます。
まずはHSPだと気づくことから

ほとんどの人の言葉や行動は、自分の都合が優先されています。
HSPさんの言葉や行動は、相手の都合を優先しています。
この違いに気付けば、人の言葉や行動に、どうして?という疑問が浮かびにくくなります。
ほとんどの人の行動や言葉が、自分中心であることを観察してみてください。
HSPさんは自己肯定感が低い人が多いので、自分ができることは、他の人もできると思うことが多いと思いますが、そうではないんです。
人を観察すると、自分がHSPであることに気付くと思います。
自分がHSPであることに気付けば、メンヘラでないことがわかります。
あとは、どうやって、このHSPを活用するかです!!
これってあたりまえと思った人はHSPです。
最後に本のご紹介をさせてください。
HSPを活用すれば、こんなこと簡単です!!
と思った一冊です。
この本を読んで、あたりまえのことしか書いてないと思った方は、HSPです。
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「育ちがいい人」だけが知っていること [ 諏内 えみ ]の感想はこちらの記事です。
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最後までお付き合いくださいありがとうございます。
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